22/7というグループは何なのかと思い調べた

土曜の22:00〜と言ったらTOKYOMXでアニメ見ますよね(都内住みアニメ好き限定)。それで最近、その時間帯アニメ見てるとVtuberっぽいキャラがお笑い芸人とトークしたりロケしたりするバラエティ番組をやっていて(22/7計算中)、これはなんだろうと思って律儀にも調べて見た。

www.nanabunnonijyuuni.com

秋元康総合プロデュース、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組んだアイドルプロジェクト22/7(ナナブンノニジュウニ)。
日本を代表する有名クリエイターがてがけた8人のキャラクターを演じる声優アイドルを募るオーディションで結成された。
秋元康がプロデュースしてるらしい声優アイドルユニットでアニプレとタッグを組んでるとのこと。キャラデザが堀口悠紀子他、という事で、youtubeには京アニ作品を彷彿とさせる日常系アニメっぽい動画も7本ほど公開されている。作画演出もしっかりしてて90秒程度だけどなかなか見応えがある。

youtu.be

www.youtube.com

3DCGPVはラブライブとかプリキュアを見慣れてるとクオリティが足りないかなと感じてしまった。

www.youtube.com

キャラクターというかアイドル一人一人はチャンネルを持っていてVtuber活動を行っている。

ABOUT | 22/7(ナナブンノニジュウニ)

HPにある活動を追って見るとラブライブがG's magazineの雑誌連載からスタートした事を意識したような活動展開に見える(メンバー募集オーディション、ニュータイプでの雑誌連載、ラジオ、朗読劇、CDデビュー、アニメPV化・・・)。ラブライブ!的な二次元キャラクターグループドリブンのアニソン的音楽活動をメインに、そのプロモーションとしてアニメ作品、PVがあり、やがてライブ活動を大きな収益源にしたいという感じか。アニソンに秋元康的なアイドルソングを代入し、時期的にも大流行したVtuberという新規性のある活動を織り込んで独自のチャンネルからコンテンツを発信している。

ここら辺で自分が感じた微妙な謳い文句との違和感をまとめたい。

声優アイドルなのか→オリジナルアニメPVに声を当てている。一応実績解除。だけど他作品で声優をやっている訳ではない。自分の目に止まった活動だけ見ると日頃Vtuberをやって歌を歌うアイドルグループという印象。

Vtuberもやってるけど何か違うような→確かにモーションキャプチャ、フェイストラッキング等を用いているし形としてはVtuberだけど、Vtuberは基本的には中の人の正体は明かされず、動画上のキャラクターとして活躍している。22/7は中の人というかキャラクターを演じるアイドルの顔も名前も明かされている。

CHARACTER | 22/7(ナナブンノニジュウニ)

ARTIST | 22/7(ナナブンノニジュウニ)

 キャラクターとアーティスト、という区分けの仕方が興味深い。

おそらく声優アイドルとAKB、欅等のアイドルあたりは潜在的なファン候補層を喰い合う市場になってるだろう。TOKYOMXがアニメを続けて流している時間帯にVtuberのバラエティ番組という形で22/7の番組を放送すれば、表現がアニメとの親睦性もあるし抵抗感なく受け入れられる可能性が高い(何よりVtuberという形式をTVでやること自体新しい)。番組内でキャラを演じているらしいアイドルをチラ見せすれば、アニメファンがキャラを演じている声優に興味を持つように、このアイドルたちにも興味を持ってくれるだろう(そうまでしてくれるファンはエンゲージメントが高い)。キャラクターが踊って歌うPVを作ればラブライブのような2.5次元的ライブをする展開もできる(だけどラブライブのようなPVを流すスクリーンをバックに中の声優が踊るような形は取らなかったようだ)。

初ライブイベント | 22/7(ナナブンノニジュウニ)

という訳で色々調べてどういうグループなのかだいぶ知ることができた。こうやって調べること自体マーケティング戦略の掌の上、と言えなくもないが、残念なことに自分は全く声優アイドルのライブに出かけたりはしない。アニソンはよく聞くけど、こっち系のアイドルソングはたまに欅をyoutubeで見るくらいで売り上げ収入の方には全く貢献できそうにない。アニメ側よりの自分としては声優アイドルという謳い文句を使って実質的に生身のアイドルを売り出そうとしているのではないかという疑念はあるものの、声優アイドル自体が名前の通りそもそもアイドル的な売り方だし、Vtuberという存在が現れたおかげでキャラと中の人の区切りは限りなく曖昧になりつつある。そういう意味では最新の時流を研究したよく考えられたマーケティング戦略なのかもしれない。とはいえそれが売れるかどうかはまた別の問題。さてどうなるんでしょうか。